大分県大分市の耳鼻科・アレルギー科・気管食道科・小児耳鼻科【耳・鼻・のど・アレルギー性鼻炎・中耳炎・めまい・副鼻腔炎・難聴・顔面神経麻痺などの病気】首藤耳鼻咽喉科

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この記事の投稿日:2007年08月02日

口の中の癌(がん)は誰が診るの?

この記事は2007年8月2日に公開されたものです。
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私のように,医師免許と歯科医師免許の両方を有している者にとっては,あまり医科と歯科の境界という束縛を感じることはありません。しかしながら,日本耳鼻咽喉科学会(以下,日耳鼻と略す)HPから下記のような記載を認めました。

以下転載

口の中の癌(がん)は誰が診るの?

■耳鼻咽喉科と歯科口腔外科
医師の仕事は?多くの方たちは「病気を診断して治療すること」と答えるでしょう。では、歯科医師の仕事は?同じく「歯の病気を診断して治療すること」と答えると思います。医師と歯科医師の仕事には違いがあるだけでなく、医師には行うことが認められていますが、歯科医師が行ってはならない医療行為や、扱ってはならない身体の部位があります。
歯科の中には「歯科口腔外科」という口の中の手術を主に行う診療科があり、歯科医師が診療を担当しています。「歯科口腔外科」(単に「口腔外科」とも呼ばれています)では口の中の癌(がん)を治療することがありますが、その際に医師にしか認められていないはずの医療行為や診療行為を、歯科医師が行うという逸脱した行為が、いくつかの診療所や病院で見受けられることがわかりました。特に、耳鼻咽喉科は同じ口の中の病気を治療する科であるため、歯科口腔外科の診療領域を明らかにすることが必要になります。
(社)日本耳鼻咽喉科学会は以前から、歯科口腔外科の診療領域に関する問題を重視して、その解決に努めてきました。厚生省(現在の厚生労働省)もこれを問題視して、平成8年に「歯科口腔外科に関する検討会」が開催されました。そこでは、歯科口腔外科の診療領域の対象が定められた上で、歯科と医科の協力の必要性が強調されています(厚生省議事録:第1回検討会・第2回検討会)。そして、日本医師会、日本歯科医師会は下記の「検討会における意見のまとめ」を医師と歯科医師に周知することを申し合わせています(この間の経緯については日耳鼻専門医通信第49号に記載されており、下記のPDFでご覧いただけます)。この時点で歯科医師の逸脱した医療行為がどのようなものか、医師の協力が必要なのはどのような時かについては一応の決着がなされました。
(中略)
もちろん多くの歯科口腔外科医は前述の検討会における意見決定に基づいた診療をしていると思います。しかし、今でも診療施設によっては、歯科口腔外科領域を逸脱した診療が歯科医師によってなされている現実があります。
検討会における意見のまとめ
歯科口腔外科の診療領域
標榜診療科としての歯科口腔外科の診療領域の対象は、原則として、口唇、頬粘膜、上下歯槽、硬口蓋、舌前2/3、口腔底に、軟口蓋、顎骨(顎関節を含む)、唾液腺(耳下腺を除く)を加える部位とする。
歯科口腔外科の診療領域における歯科と医科との協力関係
歯科口腔外科の診療の対象は口腔における歯科疾患が対象になるが、特に、悪性腫瘍の治療、口腔領域以外の組織を用いた口腔の部分への移植、その他治療上全身的管理を要する患者の治療に当たっては、治療に当たる歯科医師は適切に医師と連携をとる必要がある。
この「まとめ」には、歯科口腔外科の診療できる身体の部位が記載されています。また、悪性の口腔疾患(舌癌や他の口腔癌)の治療は歯科医師単独で行うのでは十分でないことを指摘しています。このように口の中の病気について診断・治療を受ける際には、これらの歯科口腔外科の診療領域や役割を理解した上で、診療科を正しく選択することが大切です。

私の見解は,院長挨拶にも述べている通りです。
すなわち,相互理解が足りないことがそもそもの発端であること。しかしながら,唾液腺,口腔癌など同様の手術を施行する際,術式は同じであっても,執刀する科によって著しく手術時間,出血量の異なる場合があることは,まぎれもない事実であります。
そもそも,一人の人間の一つの身体を,2つの制度(医科と歯科)に分けていること,そのものが問題であると思うのです。当面,私自身は日耳鼻の所属ですので,この日耳鼻案に賛成の立場ですが,医科と歯科の統一という,抜本的な制度上の改革が必要であると考えています。


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