患者が医師を…事件に思う
一昨年、大阪府堺市で、70代の男性患者が、担当医をカナヅチで殴打し重傷をおわせ、逮捕される事件が発生しました。なんと、殺す気はなかったんだそうです!
今年になり、大阪の放火事件、埼玉の猟銃事件と医師、患者関係に暗い影を落とす事件は枚挙にいとまがありません。
私見を述べますと、検査をしたり、何かお薬を出そうとすると、『それは効きますか?効くのなら飲みます(検査・治療を受けます)。』との声を患者さんから聞きます。
この質問は曲者です。なぜなら、100%という保証は誰にもできないし、治療に役立つ作用があるのと逆に、副作用が起こる可能性だってあるからです。でも治療しなければ、良くなるはずの病気も良くならない、手遅れになる可能性があるのです。
すなわち、いかなる検査も、薬も、点滴も、手術も、諸刃の剣であり、治療の効果や、あなたの満足度を担保(保証)するものでは、決してないということです。
その点を充分ご承知おきの上、受診して下さい。
院長