大分県大分市の耳鼻科・アレルギー科・気管食道科・小児耳鼻科【耳・鼻・のど・アレルギー性鼻炎・中耳炎・めまい・副鼻腔炎・難聴・顔面神経麻痺などの病気】首藤耳鼻咽喉科

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ヒブワクチンについて

この記事は2009年9月18日に公開されたものです。
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この記事の投稿日:2009年09月18日

最近非常にお問い合わせの多い,ヒブワクチンについてまとめてみました。

【Q1】 ヒブ(Hib)について
【A1】ヒブ(Hib)とは、ヘモフィルス-インフルエンザb型菌( Haemophilus influenzae Typeb )の頭文字を用いた細菌の名前の略称です。ちなみに,インフルエンザウィルスとは全く関係ありません。
 
【Q2】細菌性髄膜炎の原因菌としてのヒブ(Hib)
【A2】髄膜炎は、脳の髄膜の炎症で、発熱・痙攣・意識障害等の症状を示す重篤な疾患です。髄膜炎の原因は、ウイルスと細菌があり、細菌が原因の場合は細菌性ないしは化膿性髄膜炎と呼ばれます。
 日本においては、化膿性髄膜炎の原因菌の約60%がインフルエンザ菌であり、その90%がヒブ(Hib)です。
インフルエンザ菌性髄膜炎の好発年齢は、5歳以下で、1歳未満4割、1歳代3割です。発病した約5%が死亡し、約25%に後遺症が残るという非常に予後の悪い感染症であり、毎年約600人の5歳未満の小児が発症しています。
 
【Q3】世界におけるヒブワクチンの普及
【A3】日本では定期予防接種として行われていませんが、全世界で100カ国以上の国でこどもの定期予防接種に組み込まれていて、世界保健機関(WHO)が全世界の国々でこどもの定期予防接種とすることを推奨しています
 アメリカ合衆国では、(Hib)感染症の0-4歳の10万人あたり年間罹患率は、1980年台には40-100人だったのが、ワクチンによる定期予防接種開始後の1995年には95%以上減少し2人未満に低下し、1996-1997年には99%低下しました。
 日本では、2007年(平成19年)1月26日付で、ヒブ(Hib)ワクチンについて初めて、薬事・食品衛生審議会薬事分科会を通過し、製造販売承認が取得されました。商品名はアクトヒブ(ActHIB)、発売元は、サノフィパスツール第一三共ワクチン社です。日本では予防接種法が定める定期予防接種ではありませんが、任意接種として接種可能になります。
 
【Q4】ヒブワクチン接種のスケジュール
【A4】接種のスケジュールは接種開始年齢により異なります。
 ①2ヶ月齢以上7ヶ月齢未満 
  初回免疫:通常3回(4週~8週間の期間)
         三種混合ワクチンとの同時接種可。
  追加免疫:初回免疫後おおむね1年後
 ②上記接種にもれた7ケ月齢~12ケ月齢
  初回免疫:通常2回(4週~8週間の期間)
  追加免疫:初回免疫後おおむね1年後
③接種開始年齢が1歳以上5歳未満 : 1回接種
 
【Q5】 接種料金
【A5】 1回8000円(自由診療のため,当院での価格)
 
【Q6】ヒブワクチンの安全性の問題点
【A6】日本で医薬品として新たに承認されたヒブワクチン(アクトヒブ)には、製造する際に使用する細菌の培地等に、米国産ウシに由来する原材料が用いられています。平成15年12月末の米国でのBSE(牛海綿状脳症)の発生を受け、薬事法第42条に基づく生物由来原料基準(平成15年厚生労働省告示第210号)に基づき、米国産ウシに由来する原材料を医薬品等に使用することは原則認められていませんが、治療上の効果が当該原材料を使用することによるリスクを上回る場合等においてはその使用が認められており、医薬品として承認されています。この基準で承認されたものは、
  ①難治性関節リウマチ治療剤(エタネルセプト)、
  ②難治性白血病治療剤(ゲムツズマブオゾガマイシン)、
  ③ムコ多糖症場J型治療剤(ラロニダーゼ)、
  ④ヒブ(Hib)ワクチン
の4製剤のみです。
 
【Q7】ヒブワクチンの安全性に関する情報
【A7】厚生労働省の医薬食品局審査管理課より
「今般承認した乾燥ヘモフィルスb型ワクチン(破傷風トキソイド結合体)についても被接種者への情報提供に万全を期すよう指導したことを申し添えます。」
との通達が平成19年1月26日に出ています。
 さて、当方が調査し、提供できる情報は、以下のようです。
 1)世界では数種類のヒブワクチンが発売されており      今回日本で発売のアクトヒブが世界シェアの半分以上を占めている。どのヒブワクチンにおいてもヘミンという物質を使っており、この物質は現在米国産ウシからのみ活用している。(第一三共社提供:以下資料3)
 2)アクトヒブは、1997年の26カ国から2006年には120カ国以上に発売され、1億回接種分が使用されている。(サノフィパスツール社報告:資料4)
 3)アクトヒブの米国産ウシ由来成分は米国農務省により健康であることが確認されたウシに由来し、欧州医薬品審査庁のガイドラインを遵守して製造されている。(資料2)
 4)アクトヒブが発売されて10年になるが、現在のところ世界的にアクトヒブによるBSEの報告は無い
 
【Q8】まとめ:当院のヒブワクチンに対する対応
【A8】
まとめ
1)日本においてヒブワクチン(商品名:アクトヒブ)の発売が  平成20年12月19日より開始される。
2)本邦では、米国産ウシに由来する原材料を医薬品等に使用することは原則認められていないが、「治療上の効果が当該原材料を使用することによるリスクを上回る」場合と判断されて、米国産ウシ由来の成分を使用しているヒブワクチンが認可された。
3)当院では、ヒブワクチンの有効性と安全性の情報を保護者に充分に説明し、納得した場合にワクチンを接種します。
4)現在全国的にワクチンは不足しており,当院では現在一応1-2ヶ月待ちの状態です。

首藤耳鼻咽喉科 首藤純


第15回大分アレルギー研究会に出席して

この記事は2009年9月13日に公開されたものです。
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この記事の投稿日:2009年09月13日

昨日大分大学医学部にて開催された,第15回大分アレルギー研究会に出席してきました。
今回注目していた演題は,食物アレルギーに対しての,大分県の取り組みに関する演題,食物や,薬によるアレルギー性の疾患についての演題,そして喘息の子供さんの新型インフルエンザ対策法などです。もちろんその後に行われた,特別講演,佐賀大学小児科の濱崎教授の「小児の気管支喘息」もしっかりと拝聴して参りました。
土曜日の夜という少し講演会としては,特殊な時間でしたが,有意義な勉強をさせて頂きました。今後の診療に役立てて行きたいと考えました。

この中で,エピペン(アナフィラキシーショック初期対応薬)の議論が活発になされました。この注射の説明は,前のこのブログを参考にして頂くとして,この薬の処方には講習会を受けることが必須なのですが,私も先日講習を受講し,当院でも処方が可能となっています。アナフィラキシーショックについては,最初の5分の対応がその後の明暗を分けると言われていますので,今後当院でも,食物アレルギーや,ハチアレルギーの方には,積極的に広めて行きたいと考えています。


日曜診療しゅとじび雑感

この記事は2009年9月7日に公開されたものです。
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この記事の投稿日:2009年09月07日

日曜日に診療を始めて2年あまり。
大分県耳鼻科では初めての試みでした。

従業員の確保をはじめとする雇用問題を乗り越えてでも実現したかったのは,耳鼻咽喉科の専門的診察,治療が日曜日に無いことで,大分の患者さんは非常に損をしているのではないかと考えたのです。

最近ではすっかり日曜診療は根付いてくれて,遠方からでも日曜日ならということでお見え頂いています。また,家族連れでの受診が多いのも,日曜診療の特徴であり,家族の方に喜んで頂けるのも日曜診療を行う者の喜びと言えるでしょう。

一方,他の診療科では診断のつきにくい,耳鼻科が専門である緊急を要する疾患,例えば急性喉頭蓋炎(ノドの奥が腫れて,窒息の恐れがある)や,扁桃周囲膿瘍(扁桃の炎症が悪化し,膿がたまる)などの病気の患者さんも多く見えられますが,その場合は入院が必要になりますので,近隣の県立病院や大学病院の先生方には非常にお世話になっています。感謝です。

また,その他の耳鼻科救急疾患としては,外傷性鼓膜穿孔(耳かきで耳をついた),咽頭の魚骨異物,外耳道異物(昆虫が耳に入った),鼻腔異物(鼻にビーズを詰めた)に対しては,県立病院や,医師会立病院,総合病院,消防署!,保健所!からもご紹介を頂き,県民の皆さんのお役に立てていることがうれしいです。

そりゃ,日曜くらい休みたい日もありますが,まだまだがんばって日曜診療続けていきます(^^)/

首藤耳鼻咽喉科 大分市


8月も‥

この記事は2009年8月31日に公開されたものです。
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この記事の投稿日:2009年08月31日

今日で終了ですね。夏休みの終わりです。
民主党が大勝しましたが,医療関係の問題が山積みですので,どのように舵取りしていくか,
不安の方が大きいような気がします。

さて,最近発行がご無沙汰でした院内紙「うさみみニュース」が,久々の発行です。

首藤耳鼻咽喉科・うさみみニュース

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エピペン(アナフィラキシー補助治療剤)導入!

この記事は2009年8月27日に公開されたものです。
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この記事の投稿日:2009年08月27日

食物アレルギーや,ハチの咬傷(特に2回目)が極端にひどい反応を体内で起こすと,アナフィラキシーショックという状態になります。この場合,血圧の低下,意識消失,全身の浮腫により窒息を起こし,死に至る場合もあります。当院はアレルギー科を標榜しており,このようなアナフィラキシーショックを院外で患者さんが起こした場合に,自分で(もしくはご家族が)対応できる手段として,エピペンを処方できるようになりました。ペン型の自己注射薬剤で,費用に関しましては自費になりますので,ご相談下さい。

首藤耳鼻咽喉科
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